[EaseUS MobiSaver Review] 水没や壊れたiPhoneの写真も取り戻す事ができるソフト

先日テレビのとあるニュースを見ていたら、PCやスマホが壊れてしまって見れなくなったデータを取り戻したいという内容がありました。PCやスマホが壊れた際にバックアップが無買ったり、バックアップがあってもうまく復旧できないと仕事関連の重要なデータや個人の思い出の写真などが見れなくなり困ってしまう。その復旧依頼の模様とデータ復旧の様子でした。

記憶を辿っているので正確で無い部分があるかもしれませんが取り上げられていた内容は

・留学中、最終日にスマホを落としたかで壊してしまい留学中の写真が全部消えてしまった
・PCが壊れてしまい子供の生まれた時からの成長記録が全部消えた
・仕事用のPCが壊れ重要な動画素材が見れなくなった。

などでした。

番組では価格には触れていませんでしたがこういった物理的なデータ復旧作業ってかなり高いんですよね。できる事ならばお世話になりたくないものです。ただ昔に比べるとバックアップの仕組みもかなり進歩していますが、バックアップできなかったり、失敗していた時に限り問題が起こったりします。完全にこういったトラブルを無くすことは難しいでしょうね。

さて今日はEaseUSさんから提供頂いたそういったトラブル時にiPhoneやiPad、またそれらのバックアップからデータを復旧するソフト「EaseUS MobiSaver」を紹介します。

ソフト概要

MobiSaver-banner.gif

EaseUS社のMobiSaver。iPhoneやバックアップ内の「写真、ビデオ、アプリ内の画像、アプリ内のビデオ、メモ、連絡先、メッセージ、通話履歴、ブックマーク」などを復旧可能です。復旧できる項目の詳細は公式サイトをご覧ください。

MobiSaverでは「間違えて削除してしまった」といったトラブルだけでなく、「iOSアップグレード」、「iOS工場出荷状態へのリセット」、「ウイルス攻撃」などで失ったデータを復旧することが可能となっています。また「故障時」も対応しており、「iPhoneが起動しない」、「パスワードを忘れた」、「水没」からの復旧も可能とのことです。

[公式] EaseUS MobiSaver for IOS
https://jp.easeus.com/iphone-data-recovery-software/pro.html

EaseUSは様々なバックアップやパーティション管理等のソフトを提供しています。上記はMac版ですがWindows版も用意されています。販売は公式サイトの他、Amazonのダウンロードなどでも入手可能です。公式サイトでは無料体験版も用意されています。

実際の動作例

実際の動作を紹介します。iTunesの暗号化バックアップからビデオを復旧する流れを例に解説します。それでは早速行きます。

MobiSaverの起動

まずMobiSaverを起動します。非常にシンプルな画面が立ち上がります。物足りない印象もありますがシンプルでわかりやすいとも言えます。左サイドバーから復元元を選びます。現在はiOSデバイスから復元を選んだ状態でiPhoneが表示されています。

ここでスキャンを押すとiPhoneからの復元となります。その際パスコードを求められる事がありますが、入力するのは iTunesで設定した「iPhoneのバックアップを暗号化」のパスワードです。iPhone本体のパスコードとは異なるので注意してください。またiPhoneとはケーブルで繋ぐのが基本ですが、Wi-Fi経由でも可能です。

MobiSaver1.gif

iTunesバックアップからの復旧

左メニューでiTunesバックアップを選ぶとMac内に保存されているiOSバックアップが検索され一覧に表示されます。バックアップを移動している場合などは手動で指定することも可能です。今回この内のひとつでスキャンを進めてみます。調べたいバックアップの右端にある「スキャン」を押します。

なおiPhoneの暗号化バックアップにも対応しており、表示されているリストの左端に鍵マークがあるものが暗号化バックアップされたものです。

MobiSaver2.gif

暗号化バックアップからの復旧

暗号化されたバックアップを選んだ場合は以下のようにパスコードの入力画面が表示されます。ここではiTunesで設定した「iPhoneのバックアップを暗号化」のパスワードを入力します。バックアップを暗号化する為に設定したパスワードを入力するという事です。

MobiSaver3.gif

スキャンが開始されます

パスワードが通ればスキャンが開始されます。スキャン中も見つかったアイテムが順次表示されていき確認することが可能です。また上部には進行状況や残り時間などが表示されます。上部右側のボタンでスキャンの一時停止/停止が可能です。また左下の「←ホーム」を選んでもスキャンを停止させる事が可能です。

MobiSaver4.gif

復元したいアイテムの選択

スキャン完了後、復元したいアイテムを選びます。左サイドバーに表示されている内容が復元可能な項目です。復元は個別に写真やビデオを選んでいくことも可能ですし、左サイドバーの各項目を選べばその項目が全て復元されます。

MobiSaver5.gif

復元先の指定

復元先の任意のフォルダを指定します。なお復元はこのフォルダ内に直接行われるのではなく、その中にさらにフォルダが作られてという形になります。なのでピクチャやムービーを保存先に指定しても既存のファイルとごっちゃになる事はありません。

具体的には以下の画面の様に指定した場合は、.... - 「復元テスト」 - 「easeus_export」 - 「復元日時」 - 「復元する各項目名(写真やビデオや連絡先など)」のフォルダの中にアイテムが復元されます。

MobiSaver6.gif

復元完了

先ほどの画面で右下の復元を押すと復元作業が開始され、しばらく待つと復元が完了します。

MobiSaver7.gif

まとめ

写真やビデオといった思い出はお金に変えられない面がありますから、そういった大事なデータを復旧できるのは大きなメリットだと思います。とは言え必要なのは今まさに困っている人なので対象は絞られるかも知れません。ただ今困っていなくてもこういったソフトで大事なデータを復旧できるという事は知っておいて損は無いはずです。

操作に関しては非常にシンプルなので使う人を選ぶといった事はほぼ無いかと思います。Macの基本操作ができるならば十分利用可能です。

注意点としては復旧先はMacになるという事です。iPhoneデーターを別のiPhoneに直接復旧するといった事はできません。もし再度iPhoneに移したいという事であれば、Macに復旧した後それをiTunesで同期するなどで移す必要があります。

また今回の動作テストでは端末用意の関係から今回は「故障」や「水没」状態からの復旧は行っていません。その際の手順やサポートは公式サイトをご確認ください。

[公式] iPhoneが壊れたや使えなくなったとき、写真を取り出す方法
https://jp.easeus.com/iphone-recovery/transfer-pictures-from-disabled-iphone.html