リモートデスクトップ用PC選びのポイント。節電重視が良いというお話し。

普段Macを利用している場合でもどうしてもWindows環境が必要になることがあります。Windowsでしか動かないソフトがありますし、Windowsユーザーは多いので開発をしている方はWindowsでの動作や見え方を確認する必要があったりします。そういったケースの解決法としてリモートデスクトップの利用があります。
リモートデスクトップであれば、bootcampの様に再起動でMacとWindowsを切り替える必要はありませんし、Parallels Desktop等の仮想環境の様にリソースが厳しくなることもありません。またWindowsPCの画面だけを転送する仕組みですのでソフトが動かないといった制約もほぼありません。
そんな便利なリモートデスクトップですが今回はリモートデスクトップ用PC選びのポイントについて解説します。
目次
リモートデスクトップのデメリット
リモートデスクトップのデメリットとしてはMac以外にWindows環境が必要なことです。パソコンをもう一台稼働させるか、VPSなどを利用する必要があります。
VPSを利用する場合は毎月料金を払う必要がありますし、会社/家庭内にPCを用意する場合でも追加パソコン分の電気代などのコストがかかります。リモートデスクトップは機能にほぼ制限は無いですし、Mac側のリソースもあまり必要としませんが、お金がかかるのがネックということですね。
VPSの利用
会社/家庭内にPCを用意する場合
こちらのメリットはPCスペックとコスト面です。VPSの場合PCスペックが低い場合が多いのですが会社/家庭内にPCを設置すれば相当高いスペックのPCを低価格で用意することも可能です。中古PCでも基本的にはVPSよりスペックは高めです。
またコスト面ではPC購入の初期投資は必要ですが運用に入ればVPSの様な月額料金はかかりません。ただこれはあまり正確な言い方ではなく実際には電気代がかかります。ですのでスペック的な理由でなくコスト面でこちらの方法を選択する場合、電気代をいかに抑えるかというのが課題になります。
リモートデスクトップPC選びのポイント
上記で述べたようにリモートデスクトップ用PCの選択ではいかに電気代を抑えるかがポイントです。僕はこれが選択の最重要ポイントだと思っています。後で述べますがリモートデスクトップ用PCは必ずしも高スペックである必要はありません。中古PCで十分です。
ノートPCかデスクトップPCか?
ノートかデスクトップかで言えばデスクトップを選んだほうが良いです。ディスプレイは不要ですから。ノートPCは液晶ディスプレイがある分結果的に消費電力が増えたりします。また冷却面の課題があり連続稼働にも不安があります。スペックも同じ価格帯であればデスクトップの方が高いです。
CPU選びのポイント
中古PCは大体CPUによって価格帯が別れます。現在だとCore i7 >> i5 >> i3 >> Core2duoの様な順番です。またCore i7, i5, i3の中にも世代があり新しい世代の方が高くスペックも上です。
そしてここがポイントですがリモートデスクトップPCの場合、実は「Core i3」を選択するのがベストです。Core i7やi5の方がスペックが上ですしせっかく買うなら良い物をと気持ち的にも選びたくなります。ですがそこは我慢しCore i3を選びます。
なぜCore i3がオススメか?
それはCore i3は省電力設計のCPUだからです。Core i7は最高スペックですが消費電力も高いです。一方Core i3は電力消費が少なく、また体感的な速度差を感じる場面は限られます。
リモートデスクトップではネットワーク越しにWindowsを操作しますから直接WindowsPCを操作する場合に比べると僅かながら遅延やカクカクするような感覚を感じる事があります。ただこれはホームページ作成やExcelの利用、MT4でのトレードなどではあまり問題とはなりません。しかし動画編集などには明らかに向きません。となると逆に考えれば高スペックを要求される様な処理は不要とも言えます。
ですのでリモートデスクトップPC用ならば「Core i3」一択です。特に古い世代のCore i5やi7を選択するならば新し目の世代のi3の方が速度も速いです。もちろん省電力ですし価格帯も安めです。ヤフオクであればCore i3のそこそこのデスクトップPCも1万円程度で購入できますよ。