Mac mini (Late2012) でトリプルモニター化、縦型ディスプレイの利用
現在作業場はフルHDサイズ(1920x1080)のデュアルモニター環境なのですが、画面の横サイズはいずれにしても、縦の解像度が狭く感じる事が増えてきたので縦型ディスプレイの利用を検討しています。PDFを読む時にスクロールしないとページ全体が見えない場合があったりしますし、サイト作成とかコーディングするときもなるべく広い範囲が見えたほうが作業効率が上がります。
基本的に文書系やサイト系の作業は縦の解像度が広いほうが一度に見える範囲が増えるので良さそうです。逆に動画や写真系は基本的に横画面の方が便利そうです。トレードなどもチャートは横画面の方が見やすいですね。この辺りは作業によって使い分ける形が良いと考えています。
というわけでモニター増設でのトリプルモニター化や縦型ディスプレイの利用について調べてみました。
目次
現在の環境
デスクトップとして「Mac mini (Late2012)」を利用しています。HDMIポートにモニター1、ThunderboltポートをDVIに変換してモニター2に接続しています。またUSBポートにHDMI変換アダプタを接続しています。このUSB-HDMI変換アダプタにモニター3を繋いでいます。
また当初は縦型ディスプレイ構成でのトリプルモニター化していましたが、現在は一般的な横モニターでトリプルモニター化しています。
用途 | 製品 | 型番 | VESA | ピボット | 重さ |
---|---|---|---|---|---|
デスクトップ | Mac mini (Late2012) | - | - | - | |
モニター1 | BenQ 21.5型 LCDワイドモニタ | GW2255HM | 100x100mm | × | 3.8kg |
モニター2 | BenQ 21.5型 LCDワイドモニタ | GW2255 | 100x100mm | × | 3.7kg |
モニター3 | On-Lap 1302 for Mac | - | × | × | 654g |
変換アダプタ | Basicest USB 3.0 to HDMI | - | - | - | - |
Mac mini (Late2012)をトリプルモニターにする方法
ThunderboltとHDMIポートは既に利用中の為、USB3.0ポートを利用する形となります。USBポートにディスプレイを繋ぐことは通常はできない為、別途変換アダプタが必要です。USBでディスプレイを繋ぐと遅延が出る場合があるので変換アダプタは高速なUSB3.0対応のものが推奨です。
その他の方法としてThunderboltポートを使ってモニターをディジーチェーンで繋ぐ方法もありますが、Thunderboltディスプレイは現状Appleの高額のものしか無いため今回は見送りです。またMac mini (Late2012)にはFirewire800ポートがありますがそちらを利用する事はできません。
3つ目のディスプレイはUSBポートに接続する
USBポートにディスプレイを接続するには、USBをHDMIやDVIに変換するアダプタが必要です。そこでUSBからHDMIやDVIに出力する製品について調べてみます。周辺機器メーカ各社からマルチディスプレイアダプタやグラフィックアダプタといった名称で販売されています。
各社色々な製品がある様ですが、Amazonで見た限りではUSB2.0対応のものが多かったです。USB2.0とUSB3.0は速度が大幅に違いますし、Mac miniにはUSB3.0ポートが付いていますのでUSB3対応製品を選びたい所。調べた中では玄人志向からUSB3.0のUSBグラフィックアダプタが販売されていました。HDMI接続用とDVI接続用の2種類がある模様。価格はほとんど一緒です。
またIO-DATAからは、4Kディスプレイ対応のUSBグラフィックアダプタ「USB-4k/DP」が販売されている模様。こちらはもちろんUSB3.0対応ですし、PCが対応していない場合でも「USB-4k/DP」を使ってディスプレイを接続すれば4K表示ができるとのこと。これはこれで魅力なのですが、やや値段が高いのと、何よりもMacには非対応とのことで今回は断念しました。
再度調べてみましたが、USBポートから4Kディスプレイに出力する製品はIO-DATA以外からも販売されていました。ただ現状の注意点としてCPU負荷がやや高くなりがちな面がある事とまだ製品的に過渡期なのか動作が不安定というユーザーレビューが見受けられました。なおMac非対応製品でもMacに出力している方はいるようです。
トリプルモニター化のまとめ
Mac mini (Late2012)でトリプルモニター化する場合、ポートの都合上3つ目のディスプレイはUSBポートに接続する必要があります。ですので必要となるのは「追加のディスプレイ」と「USBをHDMIやDVIに変換するアダプタ(USBマルチディスプレイアダプタ)」の2つが必要になります。
USBマルチディスプレイアダプタは、USB3.0と旧来のUSB2.0対応の製品があります。速度面を考えるとUSB3.0対応の変換アダプタを選びたい所です。画面操作で遅延が発生するとストレスになりますからね。
またこのUSBマルチディスプレイアダプタは、フルHD対応のものの他に最近は4K対応の製品も登場しています。今後を考えると4K対応製品を選びたいところですが、まだ不安定さも目立つようです。この辺は高機能を取るか、安定性を取るかという形になりそうです。
私としては4K対応製品は今回は見送り、USB3.0+フルHD対応のUSBマルチディスプレイアダプタを選びたいと思っています。Basicest USB 3.0 to HDMIにしました。詳しくはこの記事の後半で
縦型ディスプレイを利用する方法
続いて縦型ディスプレイを利用する方法です。まずピボット機能対応と書かれたディスプレイならばすぐに縦型ディスプレイとして利用できます。ピボット機能というとわかりづらいですが要はディスプレイの回転機能の事です。この場合ディスプレイの回転方法が製品のマニュアルに記載されているはずです。
またピボット機能に対応していないディスプレイの場合でも縦型ディスプレイとして利用することが可能です。その場合はVESA規格に対応している必要があります。ディスプレイがVESA規格に対応していればエルゴトロンなどのサードパーティ製のモニターアームやモニタースタンドを取り付けて縦型ディスプレイとして利用可能です。
ピボット機能やVESA規格は基本的にはディスプレイの物理的な機能になります。画面表示を回転させるのはPC側の機能になります。Macならば「システム環境設定」ー「ディスプレイ」で表示を回転させればOKです。
現在利用しているBenQのディスプレイはVESA規格には対応しているもののピボット機能は付いていません。その為モニターアームを検討中。
縦型ディスプレイを利用してみた結果、結局利用は止めました。
実際に縦型ディスプレイを使ってみると良い点も悪い点もありました。
メリットは縦に長いことでメールが一度に全文見れることが増えたりといった具合で要は閲覧性が上がりました。ウェブサイトも縦に長いページが多いですからパット見の情報量は上がります。デメリットは、横画面の方がやりやすい作業も案外多いので、そういったウインドウが横モニターに集中することでしょうか。縦モニターの方は私の場合は基本的にEmacs専用になりました。残りのウインドウが横モニターに集中しそちらが狭く感じます。
細かい点では色々ありながらも使い勝手の面では満足はしていたのですが、しかしながら現在は通常に横にモニターを並べています。というのは縦型ディスプレイは目線が高くなる必要があり見上げるような形になります。その結果首の痛みに悩まされ始めましたので今は通常の形に落ち着いています。
モニター関連の購入検討商品
製品名 | 型番 | 価格 | 状態 |
---|---|---|---|
Cable Matters USB 3.0 → HDMI/DVI 変換アダプタ | 5500 | 未購入 | |
追加ディスプレイ | 検討中 | ||
LOE デュアルモニターアーム | LA4S | 9980 | 購入済 |
LOEのデュアルモニターアームを購入
縦型ディスプレイを利用するためLOEのデュアルモニターアームを購入しました。こちらかなり調子がいいので別記事でレビューしたいと思います。
check!LOEデュアルモニターアームのレビュー記事を作成しました。
USBマルチディスプレイアダプタを購入
USBをHDMIに変換するUSBマルチディスプレイアダプタを購入しました。選んだのは「Basicest USB 3.0 to HDMI」です。Macにも対応しています。またUSB3対応なので高速です。
トリプルモニター用のディスプレイ
3つ目のディスプレイには手持ちのOn-Lap 1302を利用しました。こちらHDMIに繋ぐケーブルが無いと思っていたのですが箱のなかをよく見たら同梱されていました。